この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
「え!?百々子?え?」
「おがぁざぁぁぁ~んんん!」
私は目の前で戸惑う母に荷物を放り投げて抱きついた!
「ちょっ――――お土産投げないで~」
――――そっちかよ!もっと、娘を心配しなさいよ!
「ほら、こんな所で泣いててもしょうがないでしょ?入りなさい――――…大丈夫よ、いざとなったらお父さんコネで就職先斡旋してもらいましょ?」
「就活で打ちのめされて帰って来たんじゃないよおおおぉ~!」
母のすっとんきょうな慰めに更に泣けてきた!
とりあえず家に入り、テレビを見ていた父親にも驚かれながらも私は涙を拭き「ただいま」と、やっと挨拶が言えた。