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彼の世界は官能で出来ている。
第2章 彼の名は
「官能…小説家…?」
「ああ。それが何か?――――今さら驚く事か?私の原稿読んだだろ?」
――――いや、貴方の職業には驚いてませんよ!
「え?あの…おじいちゃん…官能小説家だったの?」
私は改めて写真を見た!
白い髭を生やした着物の似合う優しいおじいちゃんが?!まさかの、官能小説家だったことに驚いていしまった!
「だから――――…“知り合いだと言うな…”かぁ…納得!」
そりゃぁ…官能小説家の家に幼女が頻繁に遊びに行っていたら…白い目で見られし――――…両親が知ったら警戒するに決まっている…
「先生は君に…そう言っていたのか…?」
「はい。多分、ご近所の目があったからでしょうね…私は知らずに遊びに行っていただけなので…」
「――――そうか……その程度の仲?いや、でも――――…ん~」
すると、彼はブツブツといいながら写真を鞄に戻した。