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彼の世界は官能で出来ている。
第2章 彼の名は
「――――で、それだけですか?私は、近所のおじいちゃんの素性を聞かされビックリしたんですが…」
すると、彼は遠慮がちに鞄から何冊か本を取り出し私の目の前に並べた。
「あの~…これは?」
「“月睦 梛無”先生の代表作のシリーズだ」
――――官能小説のシリーズって…
【幼蜜シリーズ】とあるその作品に少し眉が上がる…
「この作品は――――…おそらく君が先生の家に遊びに行っていた時期にかかれたものだ!
そして、ここに出てくる主人公の“桃ちゃん”は――――君ではないかと…私は思う!」
「は?はあ?」
【幼蜜シリーズ】の妖艶な表紙を見るからには…よく分からないが…