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彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
「あら、失礼ね!
それに、百々子ちゃんがかわいいからどんな髪型でも似合うのよ!」
おばちゃんに“かわいい”と言われ少し照れる。
「ねぇ、失恋したなら――――…新しい恋を始めないとね。
おばちゃんの一番したの息子が…専門学生なんだけど…どう?見合いでもしてみる?」
「専門学生って未成年ですよね?そんな子とお見合いできませんし…今は何も考えられません」
おばちゃんは棚から写真を取り出し、息子さんを私に見せる。
上のお子さん二人は高校卒業してすぐに家を出ていって都心で働きそっちで家族と一緒に暮らしているらしい。
かろうじて一番下の息子さんが、理容美容系の専門学校に入って――――…ここを継いでくれると言ってくれたらしく、おばちゃんは嬉しそうだった。