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彼の世界は官能で出来ている。
第14章 娘VS孫

「――――百々子…その髪…切った?」
「おいいいい!!今?それ、今気がつく?信じらんない!」
私はキョトンとする瑛斗から距離を取る!
「いや!短いなぁ~…って思っていたけど!百々子に会えた嬉しさで!吹っ飛んでた!
俺は、百々子の髪型が例え坊主!いや!スキンヘッドでも――――フル勃起だ!」
――――おいいい!
「な…なによ…それ…
私ばっかり…モヤモヤしてイライラして――――
何日もバイト休んで…携帯電源切って…新聞も雑誌もワイドショーも見ないようにして…瑛斗のこと頑張って忘れようとして…バカみたい!」
すると、スッと距離を縮めた瑛斗が私を再び抱き締める。
「――――で、忘れられたのか?」
私は抱き締められたまま首を横に振る。
「忘れられる…分けないでしょ?
こんな――――…面倒臭い変態のことなんかすぐに忘れてやるって…思ったのに…
忘れられなかった…好きで…好きで――――…忘れられなかった」

