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彼の世界は官能で出来ている。
第15章 平穏な日々?
「その上、ベストセラー作家だって言うじゃないか!ど~して今まで黙っていたんだい?」
お父さんは3杯目の豚汁に口をつけながら瑛斗に疑問をぶつける。
「いや――――…“末広 八”は俺の不本意で誕生したものですから…それに、俺には“水無月 睦”という先生からもらった名前が有りますので!
立派な官能小説家になる日を夢見て…精進しないといけません!」
「精進って――――…水無月くん君は十分有名だし…“末広 八”でずいぶん稼いでるんじゃないのかい?ほら、“ビショップ”も映画化されるし…」
「いえいえ――――月睦先生の“花ちゃんシリーズ”“桃ちゃんシリーズ”の累計部数には程遠いです」