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彼の世界は官能で出来ている。
第3章 表現の海

「しかし、あの“ヤッツン”が…ファミレスで飯食ってるとか…好感度あがる~!」


「は?なんで?」


ど~見ても、不釣り合いとしか思えない私は目を輝かせる北沢君の言葉に疑問を投げ掛ける。



「あの、“ヤッツン”ですよ!?超――――金持ちって言うじゃないですか!?そんな人が庶民的なファミレスで飯食ってるなんて…しかも、あの顔にスタイル!流石、有名大学出たエリート小説家は違いますね!」



――――は?あの自称官能小説家は、良いところの大学を出たエリートか?!


「頭が良い人間は…やっぱりどっかおかしいのかな?」



すると、ブザーがなり店員がホールの席から呼び出される。


「あ、私出るね!」


と、呼び出されたテーブルに向かうと…






「良かった、君が来てくれて」


超絶イケメン瑛斗の席だった…



「何かご注文ですか?」



「君を持ち帰りたいのだが」









――――は?





「無理ですよ?お持ち帰りのメニューに私の名前は無いですからね?」



「それは分かっている。君の仕事の終わり時間を聞きたい」



――――ボケじゃないのかよ!?分かってるなら聞くな!



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