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彼の世界は官能で出来ている。
第1章 忘れ物の正体
それからと言うもの…残りのバイトはあの文章が頭から離れず仕事にならなかった。
幸い、今夜の来客数は少なく…大きなミスもなく終えることが出来た。
「ヤバい、ヤバい!早く忘れないと――――…」
しかし、忘れ物ボックスの中に入れられた茶色い封筒を見ると心拍数がやたら上がってしまう!
私はなるべく封筒を見ないようにしてバイト先を後にした!
しかし、少しだけ読んでしまったとはいえ…
あれは完全に【官能小説】だった。
プロの作家さんだろうか今時、原稿用紙で執筆とは古風な作家さんだなぁ…
そう言えば…昔近所に…作家さんが住んでいたなぁ…
どんな作品を書いているか知らなかったが…ザ・小説家!と言った風貌だったのは覚えている。
年配の風格ある人だったが…
「懐かしいなぁ…月睦 娜無(つきむつ なな)…先生」