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彼の世界は官能で出来ている。
第1章 忘れ物の正体


「――――は?…つき…むつ――――?」



「え?」



ファミレスの裏口から出て――――独り言をいいながら歩いていた所…


通りすぎた男性が私の言葉を復唱したように聞こえ…立ち止まってしまった。



まさか、独り言を聞かれていた?と、思い恐る恐る振り替えると――――…



そこには、とてつもないイケメンが私の事をジーっと見ていた。


――――こ、こんなイケメン見たこと無い…顔立ち…整ってるってレベルじゃない!


こちらを見ているイケメンは身長は、軽く私を見下ろすほどだから180は越えている!しかも、スタイルも絶対にいい!ジャケットにジーンズとラフな感じだが、清潔感があり、一つ一つが高そうに見えた!


世の中には、こんな桁外れのイケメンがいるもんなんだ…


奇しくも、彼も私を振り替えり見ている状態で…妙な感じの空気がそこには流れていた。



「今――――…月睦…娜無…と、言いましたか?」



「え――――…え?」



私は彼の言葉にハッと口を手で押さえた!



そう言えば昔――――…月睦先生の家に遊びに行っていたが…「私と知り合いだと、誰にも言ってはいけないよ」と、言われたことを思い出す!


「――――いえ…」


すると、彼は私の方に足を踏み出そうと体を動かした!



「知りません!」


私は慌てて体を返しその場を走って逃げた!



すでに先生とは何年も会っていないし、すでに他界していると聞いた…


不思議だが…私は、幼い頃の“秘密”を何故か守ろうとしたのだ!

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