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彼の世界は官能で出来ている。
第5章 大、大反省会!
――――…ルル…
――――――――ルルル…ルルル…
「ん――――…ん~…うるさい!」
バシッと床を叩いたが、“ルルル…”の微妙にイラつく音は消えない!
「――――…ん…はぁ?電話…?はいはい」
寝ぼけた状態でも、その音が電話の着信音だと認識してしまうところが現代っ子でして…私は目を閉じたまま床を撫で――――…指先に触れたスマホに何の躊躇いもなく出た。
「も…しもし…寝て…ました……今…何時…ですか…?」
『えっと、12時…過ぎだよ――――、え!?末広――――?え?あれ?誰?』
――――あれ?店長?
「え~~~~…店長?私ですよ…上原ですよ……――――ん?あれ?…店長…声……そんなにイケボ…でしたか…?」
『え?店長――――いやいや…、それ…末広のスマホですよね?君――――だれ?』
――――末広?
「末…広――――…“ヤッツン”…?…ん?って、瑛斗さんの事じゃ……え?ん?これ…スマホ…!?瑛斗…さんの?」
――――はああああああああ!?
『え――――?本当に…君…誰?そこに、末広はいるの?』
「い――――…いません…」
一瞬で目が覚めた私は、手にしているスマホを見つめ…冷や汗を流した……