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彼の世界は官能で出来ている。
第6章 BかFか…

「どうだ!?濡れたか!」


「だから…その表現――――…ん~…ねぇ、前の作品では元(ハジメ)って、もっと年上ってイメージだっけど?イチカ方が年上なの?」



原稿用紙をテーブルに広げ、元とイチカの年齢を表す表現に指をさした。



「あ――――…あぁ…、月睦先生の作風に似ていると百々子に言われ…幼少から一旦離れてみようかと思ったんだ」



――――なるほど…で、大人女子攻めになったと…



「今の官能小説家の傾向が分からないから、どっちで攻めろって言えないのが…私の意見なんだけど――――…

“青年の若い体を熟女が好きに開発して、最終的には青年の技に溺れる”って…定番だけど需要はありそうですね」



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