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彼の世界は官能で出来ている。
第1章 忘れ物の正体
ビッッックッッ――――ン!!
私は目を見開き固まってしまった!
そ…そうだ――――…茶色い封筒と言えば…
あの【官能小説】だ!!
私は一気に背中に冷や汗をかいた!
「いや――――…読んでませんよ…」
「読んだんだ…君…」
――――ええええ!?バレた!?
「よ、読んでませんってば…」
私は悟られまいと彼とは目を合わさずに後退りする。
「いや――――…私は“見たか?”と聞いたのに…君は“読んでない”と、答えた――――…中身が読むモノだと分かっての返答だよね?
そうじゃなくても、その目線や挙動から…“読みました”って言っているようなもんだよ?」
――――くぁ!鋭い――――!
バレた~~~~~~~!
「す、すみません――――…中身確認と…思い…つい…何枚か…」
「つい――――で、何枚か読んだんだ…」
私は読んでしまったことに深々と頭を下げた!