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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
「…知らな…い…」
瑠璃子は泣きそうになりながら首を振る。
…怖いのでも嫌なのでもない。
自分の身体に沸き起こる淫らな衝動に混乱し、気持ちが昂ぶったのだ。

涼太がふっと強い眼差しを弱め、再び貌を引き寄せた。
涼太の大きな手が愛おしげに、瑠璃子の頰をそっと撫でる。
「そうだ。お前はまだ何も知らねえ…。
男の欲望も身体も…何もかも…。
…無垢で真っさらで清潔な女の子だ。
俺は、そんな瑠璃子が大好きなんだ。
…だから、お前を大切にしたいんだ」

「…涼ちゃん…」
哀しくないのに涙が溢れ落ちる。
涼太の艶めいた温度の声が続く。
「…俺はお前を嫁さんにする。
お前を女にするのは、俺だ。
お前のこの綺麗な身体を…」
…涼太の手が頰から顎、ほっそりとした首筋を辿り…
「…隅から隅まで…可愛がって…」
…美しく隆起した乳房を掬い上げるように掴み…
「…啼かせて…濡らして…」
「…あ…っ…」
触れられた乳房に、電気が走るような衝撃を受ける。
「…俺好みの極上の女にする…」
柔らかく揉みしだかれ、大胆に唇を奪われる。
「…いやらしくて可愛い女にする…」
「…んんっ…」
「…俺だけの瑠璃子…」
口内を濃厚に犯され、抱きすくめられ…瑠璃子は立っていられなくなる。
身体の力が抜け、ずるずると座り込みそうになるのを逞しい腕は素早く抱き上げた。

強く抱きしめ、耳元で優しく囁く。
「…だから、早く大人になれ…」

…そうして最後は、それまでの淫らな行為が嘘のように慈愛に満ちたキスだけを、瑠璃子の額に贈ったのだった。


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