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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
「…澄佳さん、綺麗…」
思わず漏らした言葉に、澄佳は少女のように頰を染めた。
「いやだわ、瑠璃ちゃんたら…。大人をからかったりして…」
「からかってないよ。澄佳さんて、本当に綺麗だと思うの」
…柊ちゃんが夢中になるはずだよね。
瑠璃子がそう言うと、澄佳は美しいうなじを朱に染めバスタオルを奪い頭に被せた。
「わっ!」
「早く拭かないと風邪ひくわよ」
二人は貌を見合わせて笑った。
澄佳に髪を拭いてもらっていると、まるで母に甘えているような気持ちになる。
瑠璃子はちらりと奥の部屋を覗く。
「ねえ、柊ちゃんは?」
…今日は週末だ。
柊司は澄佳の家に泊まり、日曜の夜に東京の自宅に帰宅する。
「今、お散歩に行かれているわ。野崎灯台まで歩いていらっしゃるのよ」
いかにも愛おしげに答える澄佳は、本当に柊司が好きで好きで堪らない様子だ。
「…そっか…。
あのね。ちょっと澄佳さんに聞きたいことがあるんだけど…」
柊司がいないと分かってもつい声を潜めてしまう。
「なあに?」
優しく瑠璃子の髪を拭いてくれている澄佳に真顔で切り出した。
「…あのね。
澄佳さん、その…柊ちゃんと…そういう関係になったのって…付き合ってどれくらい?」
はたと澄佳の手が止まる。
「…え?」
「…普通、どれくらいでえっちってするのかなあ…て。
…こんなこと、ママには聞けないし…」
「当たり前よ!絶対そんなこと聞いてはだめよ?」
澄佳が狼狽したように首を振った。
「聞かないよ。
…だって…なんとなくだけどさ、真紘さんとは出逢ってソッコーでえっちしてそうだからさ…。
じゃなきゃ八つも歳下のイケメンと再婚なんてしないでしょ?
ママ、四十四だよ?」
「瑠璃ちゃん!」
澄佳が泣き出しそうに困惑した貌で、瑠璃子を見つめていた。
「…娘の勘だけどね」
にっこり笑うと、澄佳は諦めたように苦笑いし、小さく息を吐いた。
「瑠璃ちゃんには敵わないわ」
思わず漏らした言葉に、澄佳は少女のように頰を染めた。
「いやだわ、瑠璃ちゃんたら…。大人をからかったりして…」
「からかってないよ。澄佳さんて、本当に綺麗だと思うの」
…柊ちゃんが夢中になるはずだよね。
瑠璃子がそう言うと、澄佳は美しいうなじを朱に染めバスタオルを奪い頭に被せた。
「わっ!」
「早く拭かないと風邪ひくわよ」
二人は貌を見合わせて笑った。
澄佳に髪を拭いてもらっていると、まるで母に甘えているような気持ちになる。
瑠璃子はちらりと奥の部屋を覗く。
「ねえ、柊ちゃんは?」
…今日は週末だ。
柊司は澄佳の家に泊まり、日曜の夜に東京の自宅に帰宅する。
「今、お散歩に行かれているわ。野崎灯台まで歩いていらっしゃるのよ」
いかにも愛おしげに答える澄佳は、本当に柊司が好きで好きで堪らない様子だ。
「…そっか…。
あのね。ちょっと澄佳さんに聞きたいことがあるんだけど…」
柊司がいないと分かってもつい声を潜めてしまう。
「なあに?」
優しく瑠璃子の髪を拭いてくれている澄佳に真顔で切り出した。
「…あのね。
澄佳さん、その…柊ちゃんと…そういう関係になったのって…付き合ってどれくらい?」
はたと澄佳の手が止まる。
「…え?」
「…普通、どれくらいでえっちってするのかなあ…て。
…こんなこと、ママには聞けないし…」
「当たり前よ!絶対そんなこと聞いてはだめよ?」
澄佳が狼狽したように首を振った。
「聞かないよ。
…だって…なんとなくだけどさ、真紘さんとは出逢ってソッコーでえっちしてそうだからさ…。
じゃなきゃ八つも歳下のイケメンと再婚なんてしないでしょ?
ママ、四十四だよ?」
「瑠璃ちゃん!」
澄佳が泣き出しそうに困惑した貌で、瑠璃子を見つめていた。
「…娘の勘だけどね」
にっこり笑うと、澄佳は諦めたように苦笑いし、小さく息を吐いた。
「瑠璃ちゃんには敵わないわ」