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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
「…ねえ、瑠璃ちゃん。
瑠璃ちゃんはもう子どもではないわよね。
もうすぐ大人へと成長する年齢だから、こういう話は包み隠さずにするけれど…」
澄佳は言葉を選びながら語り始めた。
「うん」
「…セックスするのにそれまでの時間とかは関係ないと思うの。
長くても短くても…。
お互いの想いが通い合った瞬間に結ばれることが大事なんじゃないかしら?」
「…想い合った瞬間かあ…」
「そう。…だからそれは人それぞれ…。
あっと言う間に恋に落ちて結ばれる人もいれば、じっくり何年も愛を温めるひともいるわ。
…どちらが良いなんて、ないと思うわ」
「…うん…」

瑠璃子は密かに考え込んだ。

…涼ちゃんが自分を愛してくれていることはよく分かった。
自分に欲望を感じていることも…。
でも、どうして今すぐに結ばれたいと思ってくれないのだろう。

…あと一年…。
私が十八歳になるまで、待たなくてはならないのだろうか。
思わずため息が漏れる。

…あんな…キスをしておいて…。

瑠璃子は涼太の初めてのキスを、思い起こしていた。
…あの身も心も蕩かしてしまうような激しくも濃厚なキス…。
すべてを攫ってしまうような、あのキスを…。
すべてを変えてしまうような、あのキスを…、
まだ、涼ちゃんの生々しい唇の感触が残っているのに…。

瑠璃子はそっと指先で唇に触れた。
…そこにはまだ、切なくも狂おしい涼太の情熱が残っているような気がするのだ…。


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