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第2章 恋するカナリア

…その夜遅く…瑠璃子はなかなか寝付けずに、寝返りばかり打っていた。
…涼ちゃん…今頃、何しているかな…。

初めてのキスと…愛する男の身体を間近に生々しく感じた衝撃と稚い悦びは瑠璃子を眠りの世界に誘うことができなかったのだ。

…だめだ。寝られない。

小さくため息を吐き、寝ることを諦め瑠璃子は起き上がる。
そうしてミルク色のベビードールのネグリジェのまま、そっと部屋を後にしたのだ。