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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
「あぁ…いい…」
「…気持ちいい?澄佳…」
「…んっ…きもち…い…い…」
…扉越しの二人の睦言は、まるですぐ隣にいるような生々しさだった。
普段、慎み深く貞淑な澄佳が別人のように淫らに乱れているさまに、瑠璃子は身も心を奪われる。
「…あぁ…っ…深…い」
「…澄佳…きみの…は相変わらずよく締まる…。
いやらしい…綺麗な身体だ…。
僕はきみの虜だよ…。
…愛している…」
その淫語は、常日頃さながら英国紳士のように端正で品位ある兄の口から出たものとは思えないほどだ。
悦楽と…そして愛に満ちた兄の低い声…。
「…あなた…あぁ…私もよ…。
んんっ…は…あ…んっ…もっと…もっと…して…もっと…おくまで…きて…」
砂糖菓子に蜜を絡めたような甘く濡れた澄佳の声…。
…それはまるで高級娼婦のようにいやらしく艶やかだ。
「…澄佳…っ…」
…二人の吐息はそのまま激しくなり、淫らな水音すら聞こえてくるようだった。
求め合い…睦み合い…奪い合うような激しくも濃密な愛の営み…。
…二人の吐息はやがて激しく絡み合い…昂まり合う。
そうして…
「…ああっ…!…も…う…達きそう…達っちゃう…!」
我を忘れたような激しく乱れた声…。
「…僕もだ…出すよ…きみの中に…!」
柊司の低く短い呻き声と、澄佳の掠れた甘い吐息が同時に絡み合う。
…高揚感と愉悦感に満ちた叫び声が静まり…
「…柊…司さ…ん…」
「愛している…澄佳…」
…澄佳の切なげな声と男らしい兄の声がそれに重なり、やがて甘やかな…すべてを包み込むような静かな口づけの音にとって代わられたのだった。
瑠璃子は熱く高鳴る胸と…それを上回る下腹部の甘く狂おしい疼きを庇うように抱く。
…そうして扉から離れると、そっと気配を消しながら階段を降りていった。
「…気持ちいい?澄佳…」
「…んっ…きもち…い…い…」
…扉越しの二人の睦言は、まるですぐ隣にいるような生々しさだった。
普段、慎み深く貞淑な澄佳が別人のように淫らに乱れているさまに、瑠璃子は身も心を奪われる。
「…あぁ…っ…深…い」
「…澄佳…きみの…は相変わらずよく締まる…。
いやらしい…綺麗な身体だ…。
僕はきみの虜だよ…。
…愛している…」
その淫語は、常日頃さながら英国紳士のように端正で品位ある兄の口から出たものとは思えないほどだ。
悦楽と…そして愛に満ちた兄の低い声…。
「…あなた…あぁ…私もよ…。
んんっ…は…あ…んっ…もっと…もっと…して…もっと…おくまで…きて…」
砂糖菓子に蜜を絡めたような甘く濡れた澄佳の声…。
…それはまるで高級娼婦のようにいやらしく艶やかだ。
「…澄佳…っ…」
…二人の吐息はそのまま激しくなり、淫らな水音すら聞こえてくるようだった。
求め合い…睦み合い…奪い合うような激しくも濃密な愛の営み…。
…二人の吐息はやがて激しく絡み合い…昂まり合う。
そうして…
「…ああっ…!…も…う…達きそう…達っちゃう…!」
我を忘れたような激しく乱れた声…。
「…僕もだ…出すよ…きみの中に…!」
柊司の低く短い呻き声と、澄佳の掠れた甘い吐息が同時に絡み合う。
…高揚感と愉悦感に満ちた叫び声が静まり…
「…柊…司さ…ん…」
「愛している…澄佳…」
…澄佳の切なげな声と男らしい兄の声がそれに重なり、やがて甘やかな…すべてを包み込むような静かな口づけの音にとって代わられたのだった。
瑠璃子は熱く高鳴る胸と…それを上回る下腹部の甘く狂おしい疼きを庇うように抱く。
…そうして扉から離れると、そっと気配を消しながら階段を降りていった。