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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
「あれ?瑠璃子ちゃん、今日はうちに帰らねえのけ?」
ターミナルで瑠璃子を乗せた馴染みのタクシーの運転手が行き先を聞いて首を傾げた。
「はい。民宿三島に行ってください」
涼太の家が経営する民宿の離れに、涼太は住んでいる。
「三島さんとこね。
…あれかね。未来の旦那さんに会いに行くのかね?」
瑠璃子が涼太にプロポーズしたことは小さな町では周知の事実である。
初老の運転手は無邪気に瞳を輝かせた。
「そう。涼ちゃんに会いたいの」
「ほいきた!おいちゃんに任せとけし!OK牧場!…なんつって!」
運転手の素朴な笑い声を聞きながら、瑠璃子は両手を強く握りしめた。
…涼ちゃん…!待っていて!
ターミナルで瑠璃子を乗せた馴染みのタクシーの運転手が行き先を聞いて首を傾げた。
「はい。民宿三島に行ってください」
涼太の家が経営する民宿の離れに、涼太は住んでいる。
「三島さんとこね。
…あれかね。未来の旦那さんに会いに行くのかね?」
瑠璃子が涼太にプロポーズしたことは小さな町では周知の事実である。
初老の運転手は無邪気に瞳を輝かせた。
「そう。涼ちゃんに会いたいの」
「ほいきた!おいちゃんに任せとけし!OK牧場!…なんつって!」
運転手の素朴な笑い声を聞きながら、瑠璃子は両手を強く握りしめた。
…涼ちゃん…!待っていて!