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恋する真珠
第2章 恋するカナリア
部屋に入るとそのまま、敷かれた布団にどさりと無造作に瑠璃子の身体は投げ出された。
間髪を入れずに、涼太の逞しく頑強な身体がのし掛かる。
ぎらりとした瞳で睨みつけられる。
「…大人を舐めるな」
「んんっ…涼ちゃ…あ…ん…」
小さな貌を大きくざらりとした分厚い手で捕まれ、奪うような…犯し尽くすような淫らな口づけを与えられる。

「…なめて…ないよ…」
熱く激しい口づけの合間に、泣きじゃくりながら訴える。
「…涼ちゃんが分からず屋だから…頭にきたの…」
涼太の手に、不意に優しみが加わる。
苦笑交じりのため息が吐かれる。
「…本当に…お前は…勝気で癇癪持ちで…びっくりするくらいに子どもだな…」
「子どもじゃない!」
男の手が、瑠璃子の乱れた艶やかな髪を優しく撫でる。
「子どもだ。
思い通りにならないとすぐにキレてべそをかく。
…だから俺は、お前が大人になるまで待ちたかったんだ」

…だけど、もういい…。
穏やかな声が、きっぱりと告げた。
「…俺がお前を女にする。
…女にして、大人にしてやる」

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