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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



普段は心の奥底に閉まっている不安をぽろりとこぼしてしまった。


冬和が起きている前では母親として強いふりをしているけど今は祐の優しさに甘えてしまう。


「いつも真っ直ぐ家に帰ってきてるのになんで不安になってるんだよ?」


「そうだよね……。結婚したんだからもっとしっかりしないといけないよね……」


胸に埋めていた顔を離すように祐に肩を掴まれると目もあまり開いていないぐしゃぐしゃな顔を見られる。

でもその視線は愛しい存在を見つめるような温かいものだった。


不安になってばかりで可愛くない顔をしているのにも関わらず祐は軽やかに唇も重ねてくる。




「……オレが“ 永遠”を誓った相手は小春なんだけど」


その言葉はジメジメしていた気持ちを晴れ晴れとしてくれるように心に響いた。


大好きな白い桔梗の花びらがふわりと吹きつける風に乗って綺麗に舞うことができるほど清々しい。



一緒にいるのが当たり前になっていて忘れがちだったけれど、祐が人生のパートナーとして選んでくれたのは他の誰でもない。――――私だ。


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