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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「小春ぅ~、また泣いてるな?冬和と一緒だな」
涙が止まらなくなる中、祐はニヤニヤとして顔を覗いてくる。
「ちっ、違うって……」
泣いている姿を見られないように避けていると祐の胸元に顔を埋めるように抱き寄せられた。
冬和をあやしている時にしていることを私にしてきて、早く泣き止むように優しく包んでくれる。
「祐がちゃんと考えてくれていたから嬉しくて泣いてるだけだよ……」
「泣くほど嬉しいのかよ!?……でも小春は泣いてしまうほどほど母親の役割を頑張っていたんだな。
冬和の前ではママだけど二人でいる時は夫と妻だから我慢しなくていいんだぞー」
「っ……、うん……。でもまたお隣さんとのことを話したら、鬱陶しがられて祐に嫌われちゃうかもしれないって思って怖くて言えなかった……」
「ごめんな。だけど、小春のことを鬱陶しいとか思わねーから。
それに結婚して子供も生まれたし、恋人の時みたいにすぐ離れたりしないんだから安心して大丈夫だって」
「祐は転勤先でもモテてるのに……?」