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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
「大した繋がりはないですよ。おばあさんの近くのマンションに住んでいて少しばかりお世話になったんですよ」
「へぇー。わざわざ花束を持ってくるなんてばーちゃんと結構親しかったんですねー」
小春とも何か関わりがあるんじゃないかと思って嫉妬混じりに言ってみると男は微かに笑っていた。
まるでオレが思っていることを見透かされたみたいだ。
「前におばあさんから白い桔梗をもらったことがありましてね。
珍しい花を育てているということは、おばあさんにとって白い桔梗はお気に入りの花なんじゃないかと妻は思ったようで。
お礼をすることがあったらその花をお返ししたいと言っていたので俺は代わりに実行しただけです」
小春とばーちゃんに直接関係があるわけでなく奥さんのためにしていたのか……。
イケメンで金にも気持ちにも余裕があって女遊びに明け暮れている独身かと思っていたのに既婚だったとは意外だ。
「そうだったんですか。奥さんにもよろしく言っておいてください。ばーちゃんがすごく喜んでいたので」