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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
どう考えても喜んでもらえると思うことを言ったのに、男はどうしてなのか切なそうな顔をしていた。
「……喜んでもらえたなら妻も嬉しいと思います」
でもそう見えたのはきっとしんしんと降っている雪のせいだろう。
きっとアクセサリーショップに行くのも夫婦喧嘩でもして奥さんの機嫌を取るため。
結婚しているなら指輪を買う必要もない。
そういえば、小春はどんな指輪なら喜んでくれるだろうな……。
小春はネックレスや指輪、ピアスをつけないタイプだから好みが全く分からない。
交際期間がまだ短いからプレゼントもあげたことがなかった。
クリスマスの時も喧嘩をしていたから何もしてあげられなかったし……。
その時のお詫びも兼ねてするプロポーズは小春にとって一番幸せな思い出になって欲しい。
考えれば考えるほど、自分のハードルをあげていくのであった。