この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
移転したアクセサリーショップに着いてからは男と離れて小春に送る婚約指輪を探し始めた。
ダイヤが付いているだけあってどれもいい値段だ。
でもこのくらいは覚悟していたからそこまで驚かない。
義理の兄から婚約指輪を買うためにはどのくらい必要なのか話は聞いていたからだ。
しかし予算の限度はあるものの、どれなら小春が気に入ってくれるのかさっぱり分からない。
大粒のダイヤが一個ついている定番のやつか、埋め込まれてるタイプのものか……。
小春と付き合う前の恋愛では「これが欲しい」と言われた物をプレゼントしていたから外れることはなかった。
店員は他の客の相手をしていて忙しそうで当分オレの方に話し掛けにくる様子はない。
自分で決められなくて情けないけど、ここまで一緒に来た男に聞いてみるか……。
既婚者なら箱をパカッとして指輪を渡すシチュエーションを経験している確率も高いからアドバイスくらいしてくれるだろう。