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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
「見つかってよかったですね。……では」
婚約指輪は選ぶことができたけど、小春に友達と遊ぶと嘘をついて出てきたからまだ帰ることはできない。
そして次に考えるのはプロポーズを仕掛けるサプライズだ。
指輪を選ぶよりも難易度が高くて一般的な人たちはどうしているのか全く分からない。
されて嬉しいサプライズを女性に聞いてみるのも一つの手段だけど、女友達と連絡を取るのは小春が嫌がるだろう。
葉月とのことで深く傷つけてしまったから他の女性と関わるとまた誤解を生み兼ねない。
穂並さんや義理の兄、男友達にも相談しにくいし、親しい先輩ともこういう話をしないから切り出しにくい。
他に相談できる人となると……――――
「ちょっ、ちょっと待ってください!」
気づけばオレは去って行こうとする男のコートの袖を掴んで立ち止まるように強要していた。
「なんでしょう?」
「おっ…、奥さんにどんなプロポーズをしました……?」