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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※


「おばあさん、いい人ですよね。……でも付き合うことにしたのは丁度喉が渇いていたところだっただけです」


そう答えてからは他の客の声が店内に響き渡るだけでオレたちの間では沈黙が続いた。



男は何も語ることなくコーヒーを飲んでいるけど、オレが話す隙は作ってくれているようにも思えた。だから、とりあえず話を進めてみる。



「……オレ、結婚しようとしている彼女と付き合って一年も経っていないんですよねー。

だから、彼女の好きなこともよく分からないことが多くて……。


でも来月から転勤するようになって、今しかプロポーズできるチャンスがないのでしようって思ったんです。大好きだからずっと一緒に痛くて。


急に思ったことだから計画性もなにもなくて今になって焦るはめになっちゃいましたけど……」



「そうだったんですか」


淡々とした返事だけで深く突っ込んでこない。逆にこれはこれで話しやすいような気もした。



「他に相談できる人もいなくて困っていたところでした。

……コーヒーを飲むのに付き合ってくれたってことは、どこでプロポーズをしたか、サプライズで何をしたかとか話してくれますよねー?参考にしたいんですけどー」


ニヤリとオレが笑って問いかけると男は諦めたのかふぅっと小さく溜め息をついた。


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