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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
「いつもの書類がまだ来ないからどうしたのかなと思ってな」
「あっ、忘れてた。ごめん、ごめん。ついでに持って行ってー」
「穂並は相変わらずに適当だなー……。それと、はくまいが退職するから金曜日は飲み会な」
椿さんは呆れた顔をした後、私と穂並さんに飲み会の時間と店の地図が印刷された紙を渡してくる。
「あたしはいいけど……。小春はいいの?」
「えっ……。みっ、皆忙しいと思うので送迎会がなくても大丈夫ですよ」
異動を断ってからの退職と迷惑を掛けてしまったから送迎会を開いてもらうのは断っていた。
よく飲み会を主催しているお局様や課長からの風当たりがよくないのもあるけれど……。
「は?わたしと優が四人でやる送迎会を開くって言ってるのに主役が断るんですか?人の好意は有難く受け取るべきだと思いますけど。せっかく優と考えたのに……」
腕を組んだ土嶋さんは眉間にしわを寄せて頬を膨らませる。
以前よりは普通に話すようになったけど、険しい表情をしているのはいつもと変わらない。
「葉月の言うとおりだと思うぞ。白米さんはこういうお洒落な店の方がいいんじゃないの?って候補をいくつか出してくるほど、葉月は白米のことを考えていたんだからな」