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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
コーヒーを飲んでからホッと胸を撫で下ろしたように答えた祐は、きっと土嶋さんのことを同期として心配していたんだろう。
突き放しても優しいところは変わっていない。
でもそこに恋愛感情が全くないことが分かるから祐が土嶋さんの幸せを願う気持ちもすんなりと受け入れることができた。
レモンティーを飲み終えて体を温めた後、カフェを出て祐と再び手を繋いで新居へと向かって歩く。
商店街をゆっくりと見て回りたいところだけど今はついて行くので精一杯だ。
人通りが多い場所を抜けて細い道を何度か曲がって行くと写真で見せてくれたアパートへと辿り着いた。
「家はここだけど、駅からの道は覚えたか?」
「全っ然覚えてない」
「だろうなー。オレも覚えられなかった。会社行く前に曲がるところを間違って電車の時間に間に合わなくて遅刻しそうになったし」
「あはは。私もそれやりそう」
「オレがやるんだから小春もやり兼ねないな」
「もう!祐ったら。こう見えても私は意外としっかりしているんだからね!」