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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
ドンッと肩でつつくと祐は白い歯を見せてニヤリと笑って身を寄せてくる。
再会した緊張も解れて見つめ合っていると、すぐ近くを通りかかった親子に不審な目を向けられて恥ずかしくなって顔を背けた。
「とにかく中に入ろうな。ここでは小春にキスもできねーや」
「そっ、そうだね!家具はどれくらい揃えてくれているのかなぁー……」
祐の後について行ってアパートの階段を上がり、これから住むことになる部屋の鍵を開ける。
その部屋は2LDKの広さで最低限の生活ができる家具と私が送った大量の荷物が入っているダンボールで足の踏み場がなくなっていた。
忙しい日々を送っていたのかジャケットとズボンもソファに置きっぱなしになっている。
「小春が欲しいって言っていたIHコンロと洗濯機、ケトルも揃えておいたぞー」
「電子レンジは?」
「あっ!悪い。忘れてた。これから買いに行ってくるな」
「ベッドだけはしっかりしてるね……。シーツもピシッと敷いてあって、枕もちゃんと二つ用意してあるとか……」