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永遠の愛のカタチ
第1章 離れていても幸せだから
穂並さんがやって来た方から続いて姿を見せたのは、会社でよく話すことのあるもう一人の先輩だった。
それは椿 優(ツバキ スグル)さん。私のことを“はくまい”っと呼んでいつもからかってくる男性。
お菓子を独り占めしたり、社内では癖があって付き合いにくい人だと言われている。
でも落ち着いていて、後輩の面倒見がいい優しい先輩だった。
「椿……。まさかあんたも来るとは言わないよね?奢らないよ?」
ちなみに穂並さんと同じ歳で同期である。
「穂並は意地悪だなー。おれにもたまには奢ってくれよ。前に奢ってやっただろー?」
「何年前の話してるのよ。義実家に生活費を入れないと怒られるから小春だけにしか奢る余裕がないわ。逆にあんたが奢りなさいよ」
「うちは大事なお姫様がいるからなー。無駄遣いできない」
「はいはい、葉月ちゃんね。今日は一緒じゃ……―――――」