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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
「今日くらいいいの!小春が退職して青木のところに行っちゃってからかなり寂しいのよー!
たまには文句を言わないで付き合いなさいって。ほら、葉月ちゃんも遠慮しないで飲みなさいよ~。
生ビールがいい?それともいつものカシスオレンジ?」
居酒屋に飲みに来たというのに土嶋さんはお冷しか飲んでいなくて黙々と食事をしていた。
いつもは酒を飲むのに一口も飲んでいないから穂並さんが気を利かせてメニュー表を手渡す。
でも土嶋さんはいらないと横に首を振ってすぐにそれを返した。
「お冷で十分です」
「は?葉月ちゃん付き合い悪くない?前は一杯飲んでたじゃん」
「あー、葉月は今は飲めないんだ。……赤ちゃんがいるからなー」
視線を逸らして照れくさそうに椿さんがそう言うと穂並さんが空になったジョッキを握って目を丸くして驚く。
「はぁ!?あんた達もおめでたなの……!?」