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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
それからまた足早に月日が経っていってあっという間に冬がやってきた。
私も引っ越し先での生活に慣れて、やりたかった仕事に就くこともできて作業の手順を覚えてきたところだった。
就いた仕事は小さい頃からずっと憧れていた花屋。
アパートから歩いて十分で着くところにあるお店でアルバイトとして雇ってもらっていた。
しかも、私が妊娠していたのにも関わらず雇ってくれた女性の店長さんは自分の娘のように可愛がってくれている。
明るくて、気さくなところは穂並さんに似ていたから初めて会った時にどこか懐かしさを感じた。
そんな店長さんは祐が仕事に行っている間、一人になる私のことを心配して様子も見てくれていた。
臨月になった今も奇跡的に体調がいいから仕事は続けているけど、殆ど休憩させてもらっているから遊びに来ているようなものだ。
「小春ちゃん、そろそろ休憩していいからね。いつ子供が生まれてくれるか分からない状態なんだから無理しないで」