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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
今日は土嶋さんが私の住んでいるアパートに遊びに来る日。
子供の面倒を見ていて忙しい日々を過ごしているけど、散らかっている部屋を片付けるために普段より朝からバタバタとしていた。
テーブルの上には読みかけの本やしまっていない請求書やレシート。
床にはおもちゃが転がっていたり、ゴミ箱からゴミが溢れていたけれど足の踏み場はなんとか作った。
だらしない性格ではなかったはずなのに、歩き回るようになった子供の面倒を見ているうちに溜まっていった。
祐も整理整頓するタイプではないし、散らかっていても全く気にならないからこの有様である。
そもそも部屋が狭いせいだ。
もう少し広かったら収納しきれていない物をしまうことができるのに……。
「うわぁああん!」
「ああ……、どうしたの?オレンジジュースは嫌なの?……あっ!?こぼしちゃった」
時間がなくて焦りながらも子供がこぼしたジュースを拭いているとインターホンが鳴った。