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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「気にしないので旧姓でいいですよ。椿って苗字もやっと慣れてきましたけど」
冬和が私の方に戻って来てからは眠いのかウトウトとし始める。
長座布団の上に寝かせてブランケットを掛けるとすぐに寝付いてくれて、土嶋さんとゆっくり話ができる時間を確保することができた。
寝つきのよさは祐に似ているからしばらく起きないだろう。ガールズトークの始まりだ。
「まさか土嶋さんが椿さんと結婚するとは思ってもいなかったですよ」
「それはわたしもです。あんな奴と結婚するなんて思ってもいませんでした」
「あんな奴って……。上司じゃないですか。
旦那さんのこと、いつから好きになったんですか?」
「なっ、なんでそんな昔のこと……」
ずっと気になっていたけど聞いたことがない質問をしてみると土嶋さんの顔が一気に赤くなった。
面白いくらいに旦那さんのことが好きなのが一目で分かる。