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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



LOINEのメッセージではいつも子供の話ばかりしていて恋愛事情を話す機会なんてなかった。

絶好のチャンスがやってきたと思った私はテーブルに手を置いて前のめりになる。


「っ……、そんなに期待しても大した馴れ初めじゃないですよ?社内恋愛なんてよくある話ですし」


「よくある話ですけど……、他人の恋愛事情って気になるじゃないですか。高校生の時に恋愛話をしていたみたいに」

「そうなんですか?わたしにはその気持ちがよく分からないですけど……」



「まぁまぁ、膝を崩して。お茶とお菓子を食べながらでいいですから」


煎餅や饅頭が詰まっているお茶菓子入れを土嶋さんの方へと差し出してこの話題に誘い込む。

すると、正座から楽な座り方をしてお茶菓子入れの方へ視線を映していた。


甘い煎餅を取ってパリッと食べて、温かいお茶を飲んでから深呼吸する土嶋さん。


心安らぐ香りがする緑茶を私も飲んで再び口を開くのを待つ。


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