この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「本当ですよね。仕事をしているふりをして本当はいやらしい目で白米さんのことを見ていたんですから。あー、思い返すと腹が立つ」
「まぁまぁ。今は土嶋さんのことが好きなんですから。それに私は椿さんのことをなんとも思っていなかったですし」
「あいつ、本当にモテないですよね。会社のおばちゃんの間でも噂にならないですし……」
貶すような言い方をしながらも土嶋さんは安堵しているような顔をしていた。
恋人がモテるよりもモテない方が安心するという気持ちは身を持って共感する。
祐は転勤先でも女性に好評でバレンタインデーの時には義理チョコを十数個もらって帰ってきた。
容姿が良くて優しいから既婚で子持ちだというのにも関わらず狙う女性も多いんだろう。
結婚した今でも油断できない……っといっても結婚しているし、子供もいるから前のように不安はないけれど。
「でも優のカッコ良さが分かるのがわたしだけでよかったなっては思っています」