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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



「それ、旦那さんに言ったら喜ぶんじゃないですか?」


「すぐに調子に乗るので絶対に言いませんね」


「あはは。それほど椿さんが土嶋さんのことが好きなんじゃないですか?私なんて椿さんにからかわれてましたからね」


「男は好きな子ほどからかいたくなると聞きます。あの頃の優の行動を思い出すと虫唾が走ります」


土嶋さんは冷静にそう言いながら目を閉じて再びお茶を上品に飲む。


旦那である椿さんは今頃仕事をしている時間だろう。係長になって忙しそうに働いている姿が目に浮かぶ。



「でもそんな優のことを意識し始めたのは祐に振られた次の日からでした」


「つっ…、次の日……!?」


急に驚くような話が耳に入ってきて口に含んだお茶を吐き出しそうになった。


土嶋さんが祐に振られた時と言えば、雪が吹雪いていた日だった気がする。

私を選ぶと祐がはっきりと告げた後に、泣いている土嶋さんをその場に置いて帰ったような……。


退職してから色んなことがあったからうろ覚えになっている。


「少し惚気てもいいでしょうか……?」


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