この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の愛のカタチ
第1章 離れていても幸せだから
眉を吊り上げ、頬を膨らませているけど土嶋さんの髪型は綺麗に整えられていていた。
きっと会社帰りのデートに向けて女子トイレで化粧を直し、髪の毛をセットしていたんだろう。
椿さんと土嶋さんを見掛けるといつもこんな感じだ。
それでも喧嘩をせず、いつも楽しそうにいるのだからお似合いのカップルなんだと思う。
「白米さんはこれから穂並さんとお出掛けでしたか?」
「いいえ。今度食べに行こうって約束をしていたところです」
恋のライバルとして争っていた頃は土嶋さんに嫌な思いをさせられていたけど、仕事で私の味方になってくれることがあってから普通に話せるところまで仲良くなれた。
会社近くのカフェへ朝ご飯を食べに行って会うと同席したりもする。
昨日の敵は今日の友、という言葉が私たちにぴったり合うだろう。