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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
振られても何ともない顔をしていたのに、眉を八の字にして強がるように微笑む椿さん。
そんな姿を見た土嶋さんの目に再び涙がじわりと浮かんでくる。
「っ……。なんでそんなに白米さんのことを簡単に諦められるんですか!?もっと頑張ってくださいよ!
祐から白米さんを奪うってくらい強くいてくださいよ!」
「好きになったらその人しか見えないものだろ。だから、はくまいにとってはおれはどうでも良くて青木しか見えてないんだ。いくら頑張ったって振られるのは目に見えている」
私と祐を引き離すために協力していた時は乗り気だったのに椿さんはすっかりと諦めていたようだった。
でも祐のことをまだ諦められきれていない土嶋さんは椿さんのワイシャツをグイっと強く掴んで責め立てる。
「先輩はそれでいいんですか?……白米さんのことが本気で好きじゃなかったんですか!?これでいいんですか!?」