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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



「付き合うって言ってないのにガツガツしすぎ」


「ダメか?」


「っ……。ダメ…じゃ……ないです。……今晩は雪がいっぱい降っていてすごく寒いですし、付き合ってやってもいいですよ。

ところで仕事は終わったんですか?」



「まだだ」


「ここまで誘っておいてだっさ!……先輩の分も手伝いますので早く終わらせますよ」


涙が引いた目をこすった土嶋さんは残っていた自分の仕事を急いで終わらせて椿さんの手伝いをした。


夜遅く二人で会社を出た後は食事を軽く済ませてラブホテルへ向かう。


そこでいつも傍にいて気にならなかった椿さんが性欲が盛んの人だということを知ったようだった。




二人で一晩過ごして迎えた朝。

その時から土嶋さんは椿さんのことを意識し始めたそうで、あれほど強かった祐の存在が薄れていた。


おまけに仕事が終わってから何度か二人で夜を過ごしているうちに椿さんのことしか見えなくなる。



利用していたどうでもいい男を好きになるなんて信じられないと思いながら……――――


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