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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
同じ歳で女同士だからこそ話せることもある。
ここに住み始めてから同年代の人と親しく話すことはなくて寂しかったから少しは気が楽になった。
でもあっという間に時間が経ち、話の途中で冬和が起きてのんびり話していられる時間が終わる。
色んなものに興味を示して手を出そうとするから阻止するのが大変だ。
「うわあああん」
急に泣き出すのもいつものこと。
でも早く泣き止んで欲しくて急いであやす。
「冬和、どうしたの?よしよしよし……。すみません、土嶋さん」
「気にしないでください。慣れてるので」
立ち上がって抱っこをして泣き止むのを待っているとインターホンが鳴った。
今日家にやって来る予定の人は土嶋さんだけ……。
そうなるとやって来る人は特定されて嫌な予感がしてきた。
「お客さんですかね?わたしが冬和くんを抱っこしてますのでいってきてください」
「お願いします。何から何まで助けてもらっちゃってすみません……」