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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭



好きな人と結婚して幸せになれたと思ったのに土嶋さんの方が羨ましく思えてしまう。


両親に子供を預けられて、戻れる仕事もあって、新築一戸建てに住める。


きっと土嶋さんのような環境だったらこんな悩みはしないで済むだろう。


久しぶりに会えて嬉しかったけど、夕方になって別れる頃にはなんだか自分の生活が虚しく思えていた。



午後七時を過ぎた頃。ようやく仕事を終えた祐が帰って来た。


「祐、おかえりー!」


リビングへ続くドアを開けたら普段よりもスッキリしている部屋が目に入ってきたからか驚いた顔をしている。


「ただいま……。今日はやけに片付いてるな……」

「今日は土嶋さんが来るって朝に言ったじゃん」



「確かに、朝に小春がそんなことを言っていたような気がするな。

……お疲れさま、小春。片付けてくれてありがとな」


台所で洗い物をしている時に祐が近付いてきて頬に軽くキスをしてきた。


子供が生まれてからもこうやって愛情表現をしてくるところには満足している。



「冬和、ただいま。いい子にしてたかー?」


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