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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「パー」
「はははっ、もう一個パがあるとパパは嬉しいんだけどなー」
帰って来てからは冬和のことも見てくれるから助かっている。いいパパだ。
夫婦や親子関係については不満はない。住んでいるところには大いに不満はあるけれど……。
それから冬和のことを寝かしつけ、家事を終えてから二人の時間がやってくる。
テレビを見てゆっくりとし始めた時、祐が何か話したいのか私の方へ体を向けてきた。
「今日は先輩は来なかったのか?」
「うん。土嶋さんだけ。息子さんは実家に預けてきたみたいで。旦那の椿さんは有休が取れないほど忙しいんだって」
「ふーん。先輩は係長になったから前よりもやる仕事が増えたもんなー」
「あれ……。土嶋さんのことは気にならないの?」
「なんで気にならないといけないんだ?小春が話した感じ元気そうだからそれでいいんだけど……」