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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
土嶋さんと決別をしてから二年ほど経っても祐はまだ気にしているようだった。
未練はないと思うけど私を傷付けてしまったことを未だに引きずっているんだろう。
「そっか。今日、いろんな話を聞いたんだけどね、土嶋さんたち幸せそうだったよ」
「結婚式の時もそんな感じだったし、平和そうで何よりだな。……小春は幸せじゃねーの?」
すぐ近くに座っているけどキスができるくらい距離を縮めて私の顔を覗いてくる。
最近の祐は仕事が忙しくて帰って来たらご飯を食べて寝るだけ。
そんな生活を送っていたから、こうやってゆっくり話せる時間が珍しく思えた。
テレビも見ていないみたいだったからリモコンで消して、私も祐ときちんと向き合う。
「幸せだよ。……でも不満もある」
本音を言ってみると不満がないと思っていたのか祐はきょとんとした顔をして首を傾げる。
「最近、セックスしてねーから?冬和も当分起きないだろうし、今晩は久しぶりにヤる?」