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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「言っていいの……?」
「もちろん。ってか、なんで言わないの?」
不安な表情をしながら聞いてみると、私の隣に横になってきて顔を覗いてくる。
眠そうな目をしているけどきちんと向き合ってくれているようだった。
話してみようかなと少しずつ前向きな気持ちになってきた時、祐が無邪気な笑みを向けてきて後押ししてくれる。
「…………」
それでも話しにくくて口を開かないでいると髪をクシャッと無造作に撫でられる。
「なっ、何するのー!?」
「隠し事はしないって前に約束したの忘れたのかよ?オレはしっかり覚えてるけど」
「確かにしたけど……」
「オレだってバレンタインデーにもらったチョコを一つも隠さず小春に報告したんだから。小春もオレに隠さないで話してくれよ」
「随分前の話を引き出してきたね……。じゃあ、話してみる……。話すっていうか相談だけど……」
「うん。最後までちゃんと聞くから言ってみろよ」