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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
この調子なら今言っても問題ないだろう。
そう思った私は少しずつ祐に不満に思っていることを話すことにした。
「実はお隣さんとのことで悩んでいて……。今日ね、土嶋さんが来てる時に訪ねてきてうるさいって言われたんだ……。それが不満で……」
「隣?子供と二人で住んでる人だよな。挨拶をすると笑顔で返してくれるし、いいおばちゃんじゃん」
そう言えるのは祐だけ。家族三人でいる時は隣の中年女性は何も言ってこない。
寧ろ、会ったら愛想良く挨拶してくるほどだ。きっと若くて顔がいい祐に声を掛けられて嬉しいんだと思う。
「前にも言ったじゃん。冬和があまりにも泣くから虐待してるって通報されたって。今日もまた疑われたんだからね」
「引っ越してきた時に鍋がなくて困っていたら貸してくれたし、そんなに悪い人には見えねーけどな……。ちょっと嫌なことがあって当たってきただけじゃねぇ?」
「祐にとってはそうでもこれが事実なの!女の世界はそんなに単純じゃなくて怖いものなんだから!」