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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
起き上がり、外されていたブラジャーのホックを直して仕切りドアで仕切っている部屋の前へ向かう。
「ちょっ、小春……。もう寝るのかよ!?エッチは!?」
「悪いけどそういう気分じゃなくなっちゃって……。祐も疲れてるだろうし、明日にしよう」
「小春……」
精一杯の笑顔で言ったけど祐の眉は八の字になったままだった。
スライドするドアを閉めても明かりが僅かに漏れている薄暗い部屋ではぁ…っと溜息をついた。
敷かれている布団を踏み、寝かしつけた冬和の顔を見るためにそっと近づいていく。
すぐ隣の部屋で私と祐が深刻な話をしていたというのに幸せそうにスヤスヤと眠っている。
どんなに泣かれても自分の子供は可愛いものだ……。
自然と口角が上がってくるほど愛しい息子の頭をそっと撫でて見守りながら私はこれからどうするのか考え始めた。