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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
隣の中年の女性に文句を言われ続けていることを祐に分かってもらえないなら何か証拠を掴んだ方がいいんだろうか。
次に来た時にはボイスレコーダーを仕掛けてみるとか……。
それともお金を貯めながら祐と少しずつ話し合っていくしかないかな……。
何より、冬和のためにも私がもっとしっかりしないと……。
次の日の朝。話を曖昧に終えたせいか祐の様子がいつもと違う気がした。
毎朝仕事に行く前に冬和に構っていくのに今日は忙しそうに会社へ行く支度をしている。
私の不満というより、久しぶりに誘われたセックスを断ってしまったダメージが大きいのかもしれない。
もう一度謝ろうか考えながら朝ご飯を作っていると、祐がネクタイを締めながら側へやって来る。
「おはよう。昨日は―――――」
「朝ご飯いらねーから」
「えっ!?なんで!?祐の分も作ってるんだけど」
「早めに仕事に行くんだ。帰ってきたら食べるから冷蔵庫に入れておいて。……じゃあ、行ってくる」
「ちょっ、祐……!」