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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
インターホンを鳴らしてからドアを叩かれる音が聞こえてくるからすぐに分かる。
この音を聞いて私の口から深い溜息が漏れた。……また隣の中年女性だ。
在宅しているのはバレているから仕方なくドアを開けて応じることにする。
「青木さん、一体どんな育て方をしているの!?うちの子はそんなに泣かなかったわよ。
今度こそ虐待してるって通報しますからね」
言われることはまた同じ。
スマホのアプリのボイスレコーダーを使うのを忘れていたけど、中年女性が話してくることはしっかりと覚えている。そろそろ耳にタコができそうだ。
そんなことにも耐えながら過ごしてようやく夜がやって来る。
今日は残業をしてきたのか午後八時になって祐が家に帰ってきた。
家事と育児で疲れたけど祐とも上手くやっていきたいから晩御飯は少しばかり気合いを入れた。
「うまそー!久しぶりに味噌料理が食べたかったんだよなー。小春の作る味噌料理は最高!」