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永遠の愛のカタチ
第3章 ふたりの出会い、ふたつの家庭
「違う……」
「まさか……、この時間に悲しくなるってことはホームシックか!?地元に帰りたくなったとか……?」
「うっ……。お母さん、お父さん、おばあちゃん……。私はどうしたらいいの……」
「泣くなよ小春。オレもいるから。寂しかったら今度の連休にでも実家に行こうな?
ばーちゃんのところにも行って元気もらってこような?」
深夜だと言うのに起きてきてここまで心配してくれるなんて思っていなかった。
よしよしと背中を擦ってくる祐の優しさが心に染みるとまた涙が滲んできてそれを見せないように私は俯いた。
日中に少しばかりホームシックになっていたけど今はそれで苦しんでいたわけではない。
黙っているのも限界だし、どんな反応をされるのか怖いけど素直に話してみることにした。
「両親とおばあちゃんにも会いたいけど、本当はそれで泣いていたんじゃないの」
「なんだ?昨晩、オレが寝惚けて小春のことを蹴っ飛ばしたから寝るのが怖くなったとか?」
「いや、私の方が祐のことを蹴っ飛ばしてるみたいだから。……実は今日もお隣さんから苦情がきて。
冬和のことを虐待してるんじゃないかってまた疑われたんだ……」